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めまいはそれだけで症状ですから、症状と病気ではなく、 突然、周囲がぐるぐると回り出し、吐き気、動悸、冷や汗を催し、眼を閉じても体が回転している状態が続いたなら、誰しもパニックにおちいることでしょう。すぐにおさまれば別ですが、数十分あるいは数時間にわたって続いたとしたら、救急車を呼んで、救急病院に急ぐのは当然の行動かもしれません。 【メニエール病】 厚生省特定疾患研究班によるメニエール病の定義は以下の通りです。
ややこしいので簡単にいうと、回転性めまいが反復すること、蝸牛症状(難聴や、耳鳴り、耳閉感)等の聴覚に伴う症状が随伴すること、脳疾患などではないことが確認されていること。この三つが揃えば、メニエール病が確実だということです。 【良性発作性頭位めまい】 体位や、頭の位置をかえて、特定の位置に持ってきたとき、突然、回転性のめまいや自律神経症状(動悸、冷や汗、嘔吐)等が、起こります。 発作の時間はメニエール病よりは、一般的に短く、じっとしているとおさまってきます。 しかし、また同じような姿勢をとろうとすると、反復してめまいが生じます。耳鼻科のめまいのうち20〜40%はこの長い名前のめまいではないかと言われています。 しかしその名の通り、良性で難聴や、耳鳴りなどの聴覚障害も伴わず、なんの治療をしなくても、自然におさまっていく良性のめまいの典型です。 このめまいの場合は、あんまり安静にしすぎるのも逆効果です。ある程度おさまったら、積極的に頭を動かす方が治りやすいようです。 【前庭神経炎】 私自身はこのめまいの頻度は少ないと思っていますが、たいていの場合、他科で治療を受け、退院した後に、耳鼻科を訪れる方が多いからでしょう。 風邪をひいたような症状に引き続いて、猛烈な回転するめまいと激しい自律神経症状(嘔吐が主)がおきます。 しかもこのめまいは数時間にとどまらず、数日長い時は一週間程度続くこともあります。 ようやく動けるようになっても、頭を急に動かしたりすると、ぐらっとくるようなことが一ヶ月以上も続く場合があります。 しかし、頭位めまいと同様、難聴や耳鳴りの聴覚障害は残しませんし、反復することもほとんどありません。 もちろん脳の病気との区別は必須ですが、ひたすら、めまいの嵐が過ぎ去るのを、待つしかありません。 【めまいを伴う突発性難聴】 突発性難聴は、ある日突然起こる高度の難聴と定義されております。 これも難病で診断基準がありますのでご参照ください(難病情報センター突発性難聴) 一部のみ引用させていただきますが、これによると約半数の患者さんにめまいが認められとのことです。 突然に耳が聞こえなくなる(高度の難聴)と同時に、耳鳴りや耳がつまった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。 めまいは約半数の患者さんに認められますが、めまいはよくなった後に繰り返さないのが特徴です。 また、突発性難聴では耳以外の神経症状(四肢の麻痺や意識障害など)が認められないのが特徴です。 発症が突発的であることから、ほとんどの患者さんが発症の時期やそのときの状況を覚えていることが多く、「何時からかははっきりしないが、徐々に聞こえなくなった」ような難聴は突発性難聴ではありません。 最初に記したように、突然周囲がぐるぐる回って立っていられなくなり、嘔吐を繰り返す時、まず頭によぎるのが、これでしょう。 脳出血や・脳梗塞ではないか、後遺症が残って半身不随などになっていくのではないかと不安に陥られるでしょう。 しかし、この頻度は少ないと思われます。 【小脳出血・脳幹部出血あるいは梗塞】 めまいは激烈です。 頭の位置などには関係なく、立つことができなくなります。 しかしこのような,脳の病気の場合、たいていは、脳神経の随伴症状を伴うことが多くあります。 頭や頸の痛みを伴いますし、小脳の場合は、歩こうとするとまるで酔っぱらいが歩くような歩き方になります。 脳幹部疾患の場合は、生命維持の中枢ですので命にかかわります。 めまい中枢の近くには、動眼神経核や舌下神経核がありますので、複視(物が二重に見える)、構音障害(ろれつが回らない)などの症状を伴うことが普通です。 慢性の場合は、このようなことがじわじわ進行しますが、突然の場合は、一斉に起こってきます。 あえて特徴といえば、目のまわり方が、横にぐるぐる回るだけではなく、垂直に動いたり、不規則な動き方をすることでしょうか。めまいが起こったときには、まず、手足のしびれがないか動きが悪くないか、複視はないか、言葉はちゃんとしゃべれるかなどの点を冷静に調べて(これがなかなか難しい)一つでも該当するようなことがあれば、一刻も早く脳神経専門病院に搬送していただくことを勧めます。 【椎骨脳底動脈循環不全】 頸の傾け方によって、必ずぐらっとくるような、めまいが起こる時、比較的高齢者のかたでは、この病気の可能性もあります。 ややこしい名前ですが、脳の底部を流れる太い動脈(脳底動脈)への血液の流れ方が変わり、瞬間的なめまいをおこします。 昔はなかなか診断できにくかった疾患ですが、今はMRアンギオという手法で、脳の血液の流れが簡単に分かりますので、頸から脳にかけての動脈に異常があれば簡単な検査で分かるようになりました。 先の良性発作性頭位めまいと似ていますが、血流の流れを阻害する要因を突き止めて、手術などで処置しない限り、一定の頸の位置では必ず起こることが,やみません。 一番簡単なことは、ぐらっとくる頭の位置をしっかり確認して、頭をその位置にもってこないことでしょうか 【起立性低血圧】
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