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めまいについて




田坂耳鼻咽喉科
〒654-0103
神戸市須磨区
  白川台6-23-2

Tel 078-793-6872
www.tasaka-ent.com



めまいについて

めまいはそれだけで症状ですから、症状と病気ではなく、
他の病気のページと少しスタイルが違います。

めまい

突然、周囲がぐるぐると回り出し、吐き気、動悸、冷や汗を催し、眼を閉じても体が回転している状態が続いたなら、誰しもパニックにおちいることでしょう。すぐにおさまれば別ですが、数十分あるいは数時間にわたって続いたとしたら、救急車を呼んで、救急病院に急ぐのは当然の行動かもしれません。
救急病院では、実際に嘔吐し動けない患者さんを前にすれば、まず、脳出血や、脳梗塞などの生命に危険を及ぼす兆候がないかをチェックし、できればすぐに脳CT等で調べるはずです。事情が許せば当面入院とした上で、さらに検査を続けることでしょう。
やがて患者さんは快方に向かい、一晩寝ると動けるようになっている。いくら調べても,脳や神経には異常が見られない。すっかり歩けるようになったときに医師が言います。
「これは、耳からきているかも知れない、メニエール病だろう、一度耳鼻科にいって、調べてもらった方がいいでしょう。」この言葉は独断ですが半分は正しく,半分は疑問です。なぜなら、回転するめまいは耳の病気の可能性が高いですが、耳のめまい=メニエール病ではないからです。



耳鼻咽喉科とめまい


【メニエール病】
厚生省特定疾患研究班によるメニエール病の定義は以下の通りです。
メニエール病は次に上げる診断基準によって診断される。
難病情報センターメニエール病)より引用
 
1.  回転性めまい発作を反復すること

1) めまいは一般に特別の誘因なく発来し、嘔気、嘔吐を伴い、数分ないし数時間持続する
2) 発作の中には「回転性」めまいでない場合もある
3) 発作中は水平回旋混合性の自発眼振をみることが多い
4) 反復性の確認されない初回発作では、めまいを伴う突発性難聴と十分鑑別されなければならない

2. 耳鳴、難聴などの蝸牛症状が反復、消長すること

1) 耳鳴、難聴の両方またはいずれかの変動に伴いめまい発作をきたすことが多い
2) 耳閉塞感や強い音に対する過敏性を訴える例も多い
3) 聴力検査では、著明な中・低音部閾値変動や音の大きさの補充現象陽性を呈することが多い
4) 一耳罹患を原則とするが両耳の場合もみられる
3.
1,2 の症候をきたす中枢神経疾患、ならびに原因既知のめまい、難聴を主訴とする疾患が除外できる。これらの疾患を除外するためには、問診、一般神経学的検査、平衡機能検査、聴力検査などを含む専門的な臨床検査を行い、ときには経過観察が必要な場合もある。
<診断基準>
確実例:1,2,3の全条件を満たすもの
疑い例:1と3 または2と3の条件を満たすもの

 ややこしいので簡単にいうと、回転性めまいが反復すること、蝸牛症状(難聴や、耳鳴り、耳閉感)等の聴覚に伴う症状が随伴すること、脳疾患などではないことが確認されていること。この三つが揃えば、メニエール病が確実だということです。
めまい=メニエール病とはいえない、というのは以上のような理由からです。
 私が考えるポイントは、蝸牛症状の随伴(耳鳴り、難聴や耳閉感)とめまいの反復という点です。
聴覚に関する判断を含めると、メニエール病の確実例は耳鼻科医にしか診断できません。、
これが証明されなければあくまで疑い例でしかないのです。
メニエール病の耳の症状は、難聴のタイプが低音部が少し下がる程度も多いので難聴を自覚されない方も多々あるかと思います。 まためまいの最中の混乱の中で、耳の症状に気づく方もまた少ない。 ご自分のめまいがメニエール病といわれているにもかかわらず、一度も耳鼻科医を訪れておられない方には、一度聴力検査をお勧めします。 めまい発作の反復で次第に聴力が悪化していきますので耳鼻科のめまいの中でも要注意のめまいなのです。

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   【良性発作性頭位めまい】
  
 体位や、頭の位置をかえて、特定の位置に持ってきたとき、突然、回転性のめまいや自律神経症状(動悸、冷や汗、嘔吐)等が、起こります。 発作の時間はメニエール病よりは、一般的に短く、じっとしているとおさまってきます。 しかし、また同じような姿勢をとろうとすると、反復してめまいが生じます。耳鼻科のめまいのうち20〜40%はこの長い名前のめまいではないかと言われています。 しかしその名の通り、良性で難聴や、耳鳴りなどの聴覚障害も伴わず、なんの治療をしなくても、自然におさまっていく良性のめまいの典型です。 このめまいの場合は、あんまり安静にしすぎるのも逆効果です。ある程度おさまったら、積極的に頭を動かす方が治りやすいようです。

   
 【前庭神経炎】

 私自身はこのめまいの頻度は少ないと思っていますが、たいていの場合、他科で治療を受け、退院した後に、耳鼻科を訪れる方が多いからでしょう。 風邪をひいたような症状に引き続いて、猛烈な回転するめまいと激しい自律神経症状(嘔吐が主)がおきます。 しかもこのめまいは数時間にとどまらず、数日長い時は一週間程度続くこともあります。 ようやく動けるようになっても、頭を急に動かしたりすると、ぐらっとくるようなことが一ヶ月以上も続く場合があります。 しかし、頭位めまいと同様、難聴や耳鳴りの聴覚障害は残しませんし、反復することもほとんどありません。 もちろん脳の病気との区別は必須ですが、ひたすら、めまいの嵐が過ぎ去るのを、待つしかありません。

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【めまいを伴う突発性難聴】

 突発性難聴は、ある日突然起こる高度の難聴と定義されております。 これも難病で診断基準がありますのでご参照ください(難病情報センター突発性難聴 一部のみ引用させていただきますが、これによると約半数の患者さんにめまいが認められとのことです。

 突然に耳が聞こえなくなる(高度の難聴)と同時に、耳鳴りや耳がつまった感じ、めまいや吐き気を生じることもあります。 めまいは約半数の患者さんに認められますが、めまいはよくなった後に繰り返さないのが特徴です。 また、突発性難聴では耳以外の神経症状(四肢の麻痺や意識障害など)が認められないのが特徴です。 発症が突発的であることから、ほとんどの患者さんが発症の時期やそのときの状況を覚えていることが多く、「何時からかははっきりしないが、徐々に聞こえなくなった」ような難聴は突発性難聴ではありません。

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脳神経とめまい

 最初に記したように、突然周囲がぐるぐる回って立っていられなくなり、嘔吐を繰り返す時、まず頭によぎるのが、これでしょう。 脳出血や・脳梗塞ではないか、後遺症が残って半身不随などになっていくのではないかと不安に陥られるでしょう。 しかし、この頻度は少ないと思われます。

   【小脳出血・脳幹部出血あるいは梗塞】

 めまいは激烈です。 頭の位置などには関係なく、立つことができなくなります。 しかしこのような,脳の病気の場合、たいていは、脳神経の随伴症状を伴うことが多くあります。 頭や頸の痛みを伴いますし、小脳の場合は、歩こうとするとまるで酔っぱらいが歩くような歩き方になります。 脳幹部疾患の場合は、生命維持の中枢ですので命にかかわります。 めまい中枢の近くには、動眼神経核や舌下神経核がありますので、複視(物が二重に見える)、構音障害(ろれつが回らない)などの症状を伴うことが普通です。 慢性の場合は、このようなことがじわじわ進行しますが、突然の場合は、一斉に起こってきます。 あえて特徴といえば、目のまわり方が、横にぐるぐる回るだけではなく、垂直に動いたり、不規則な動き方をすることでしょうか。めまいが起こったときには、まず、手足のしびれがないか動きが悪くないか、複視はないか、言葉はちゃんとしゃべれるかなどの点を冷静に調べて(これがなかなか難しい)一つでも該当するようなことがあれば、一刻も早く脳神経専門病院に搬送していただくことを勧めます。

   【椎骨脳底動脈循環不全】

 頸の傾け方によって、必ずぐらっとくるような、めまいが起こる時、比較的高齢者のかたでは、この病気の可能性もあります。 ややこしい名前ですが、脳の底部を流れる太い動脈(脳底動脈)への血液の流れ方が変わり、瞬間的なめまいをおこします。 昔はなかなか診断できにくかった疾患ですが、今はMRアンギオという手法で、脳の血液の流れが簡単に分かりますので、頸から脳にかけての動脈に異常があれば簡単な検査で分かるようになりました。 先の良性発作性頭位めまいと似ていますが、血流の流れを阻害する要因を突き止めて、手術などで処置しない限り、一定の頸の位置では必ず起こることが,やみません。 一番簡単なことは、ぐらっとくる頭の位置をしっかり確認して、頭をその位置にもってこないことでしょうか

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内科的めまい

   【起立性低血圧】


 急に立ち上がったときなどに、ぐらっとくるめまいです。思春期の方に多く、朝礼などで長いこと立っていると倒れることもあります。自律神経の関与がありますが、血圧を調整する働きが不調なときに姿勢の変化で、目の前が真っ黒になったり(眼前暗黒感)、気を失ったりします(失神発作)。また高血圧症の方が、降圧剤を服用し始めて起こることもあります。 いずれも、回転性のめまいとは性状が異なります。



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